五ヶ瀬町の地域おこし協力隊の一部を運営募集委託されている五ヶ瀬エンターテイメント株式会社の西川倫立(にしかわともたか)です。当ホームページ内で五ヶ瀬の地域おこし協力隊を発信するにあたり、この制度について思うことを書いてみます。
地域おこし協力隊は地域の人手不足解消のための制度ではない!
全国で地域おこし協力隊を募集する自治体が増えています。
「地域おこし協力隊」はざっくり言うと、都会に住んでる人が独自のスキルや目的を他地域(いなか)でその個性を活かして活動をするものです。
全国の現状はどうでしょう?うまくその趣旨で活動出来ているでしょうか。
全国の募集を見ていると、たまに"単なる人手不足の解消”を目的にしたものが露だったり、"ただ人口を増やしたい”というような意図がチラリと見えたり・・・。
地域おこし協力隊の募集を見て応募検討する際は、
その地域の課題に向き合って自分のやりたいことが出来そうか
自分の得意スキルが使えそうか
その地域で学びたいことがあるか
現役協力隊の活動状況はどうか
行政や民間などのバックアップやサポート体制はどうか
地域や行政の本気度は?
・・・などをしっかり見極めて考えてみることが重要です。
給与や条件がいいから、いい感じの田舎だから・・・と安易に決めると大失敗をする可能性があります。
地域おこし協力隊をやるうえで考えないといけないこと
私自身、2021年から2年間、五ヶ瀬町地域おこし協力隊として活動をしました。千葉県に家族を残してまで、自分でどうしてもやりたかったことがあったからです。
地域おこし協力隊は期限(任期)付き!
地域おこし協力隊の制度というのは最長3年(2026年より「特例」で5年に延長も)の期限があります。どんなに協力隊として素晴らしい仕事をしても、期限が来たら「卒業」なのです。
卒業後にどうするか、その地域内で就職をしたり、起業をしたり、自営をしたり、またはその地域を出て他地域や地元に戻っての新たな活動をしなくてはいけません。
「こんなにいい仕事をしたんだから、任期を延長してよ!」と言っても制度なので無理で、仕方がありません。
協力隊になって活動しよう!と思ったその日から、任期後のことを考えておくことは大変重要です。
活動開始の時点での思いと、活動してから1年後2年後の考えは違ってくるかもしれませんが、常に自分の今後を見据えていかないとあっという間にその期限がきてしまいます。
地域内の協力隊サポーターやOB、行政担当者などと意見交換や面談を行いながら自分の卒業後を見据えましょう。
自分のミッションをはっきりとさせる
協力隊の活動という捉え方はとても広い為、活動を行っているうちに、「あれ?なんでこんなことやってるんだっけ?」とか「こんなつもりじゃなかったのに」ということを思ってしまうことも少なくありません。
地域のためになることだ、と自分でしっかりと納得してやる事であれば多少のミッションとのズレは全く問題ありません。
それでも自分の地域おこし協力隊としてのミッションは何なのか、目的が何なのか、地域の課題はどこか、を常に意識することでやるべき行動や自分の問題は見えてくるはずです。
困ったら頼る!
全く知らない田舎での活動なんですよ。困りごとや不安なことがたくさんあります。
協力隊が弱音を吐くとカッコ悪いなんて思わずに、地元の人々や同じ協力隊、サポーターやOB、行政担当に相談したり、ささいなことでも分からない事を聞くことが大切です。
たとえ小さなトラブルでも、一人で悩まずに放置せずに誰かに相談してください。田舎では小さなトラブルが後々大きな弊害となってしまうことも多々あります。
来てやったんだぞ!はNG
ともすると、「自分は都会からこんな田舎にきてやったんだ」「歓迎すべき、もてなすべき」という高圧的な態度で地域に入る協力隊もいると聞きます。
田舎は既に小さなコミュニティが出来上がっていて、そこに自分が入っていくというのはとても勇気のいることですが、上記のような高圧的な態度でなければ喜んで受け入れてくれることがほとんどです。
郷に入っては郷に従えといいますが、その地域の習慣を理解尊重しながら、地域内の人が気づかない新しいことを提案していくことも大切です。
地域おこし協力隊をやってみて
私自身地域おこし協力隊をやって、最初は戸惑いや不安なども多くありました。正直何度か「帰ろう、出ていこう」なんて思ったこともあります。
でも地域(私の地域は五ヶ瀬町の鞍岡地区)の人々が本当に親切で、"一人でやって来たワケのわからないこんな私”を温かく受け入れてくれて、私の活動にも協力をしてくれ、今では地域内で起業した法人(五ヶ瀬エンターテイメント株式会社)でもとてもお世話になっています。
「この地域の人々に、一生かかっても恩返しがしたい!」
「この地域の為に、自分の出来ることを全部やりたい!!」
と思えたのは、地域おこし協力隊をやって地域にどっぷりと浸かった2年間があったからこそだと思っています。
全国ではたくさんの地域おこし協力隊が活動をしています。
その全国の協力隊の皆さんが、そして五ヶ瀬町で活動してくださる協力隊の皆さんが、生き生きと活動し、自身の目標に向かって地域で学び、地域内で愛される存在になっていくことを願い、今後もサポートを続けていきたいと思っております。
