こんにちは!特定非営利活動法人ごかせ観光協会の成松郁実と申します。
私は元・五ヶ瀬町地域おこし協力隊で、在任中は「魅力発信推進員」として町の情報発信を主に担っていました。現在はごかせ観光協会で、引き続き五ヶ瀬の魅力を伝える仕事をしています。
私が五ヶ瀬町に来たきっかけは、五ヶ瀬自然学校が主催するワークショップへの参加でした。 そこで「鞍岡大好き女子会」の皆さんと出会い、「この人たちと一緒にここで暮らしてみたい」「ここで新しいことにチャレンジしてみたい!」と感じて、協力隊への応募を決めました。
📷 現場で見つけた、私なりの「魅力発信」
私が赴任した当初は、まさにコロナ禍の最中でした。 各地区のイベントは軒並み中止となり、インターネットで調べても地域に根差した詳しい情報はなかなか見つかりません。「どうやって町の魅力を発信していけばいいんだろう……」と、最初は悩んでいました。
また、自然豊かな五ヶ瀬町では、観光客の方から山や花の名前について尋ねられる機会が多くありました。でも、町外から移住してきたばかりの私は、地理のことなんてさっぱり分かりません。尋ねられるたびに、周囲の方に聞いて回る日々が続きました。
「事務所に座っているだけでは情報は得られない。まずは外に出よう!」
幸いなことに、私は「鞍岡大好き女子会」の皆さんをはじめ、各地区の集落支援員さんと面識がありました。そのため、事あるごとに(時には用事がなくても笑)事務所へしょっちゅう顔を出しては、地域のことをたくさん教えてもらいました。
自然についても、時間を見つけては自分の足で現地へ赴き、少しずつ地理を体得していきました。
人との繋がりが増え、自然を五感で感じ、五ヶ瀬町のことを深く知るにつれて、どんどんこの町が好きになっていきました。
それまでは、四季の変化を「暑い、寒い、過ごしやすい」くらいにしか捉えていませんでした。 それが五ヶ瀬に暮らすようになってからは、毎朝ドアを開けたときの風景、空気の匂い、通勤途中の景色、そして『特産センターごかせ』に並ぶ野菜の移り変わりなど、目で見えるものだけでなく、体全体で季節を感じられるようになったのです。
職業病と言えるかもしれませんが、車を走らせていて出会う「その瞬間だけの景色」が、どれも一瞬一瞬の宝物のように思えました。よく車を停めてはシャッターを切っていたため、周囲からは「道をうろうろしている不審な人」に見えていたかもしれません(笑)



🤝 私が五ヶ瀬で暮らす理由
「五ヶ瀬町に住み続ける理由は何ですか?」と聞かれたとき、私は真っ先に「人」だと答えます。
- 親戚も誰もいない、右も左もわからない私を温かく受け入れてくれた人たちがいる
- 会えただけで「よく来たね!」と喜んでくれる人がいる
- 私のことを頼りにしてくれる人がいる
- いつも仕事をそっと助けてくれる人がいる
- 「何かあったらいつでもうちに来なさい」と言ってくれる人がいる
- 私の活動を認め、応援してくれる人がいる
- 新しいことに「一緒に挑戦しよう」と言ってくれる人がいる
この人たちのために頑張りたい。この温かい人たちが暮らす町のために尽くしたい。その想いが、今日の私の仕事を支える原動力になっています。
これから地域おこし協力隊を目指す方はきっと多くの不安を抱えていると思います。私も最初はどうやって人間関係を築いていけばいいのか不安でした。
けれど、どこへ行っても基本である「挨拶」を徹底し、地域の一員としての役割(草刈りや清掃活動)には積極的に参加するよう心がけました。
西川さんもブログで書かれていたように、「来てやった」という上から目線は絶対に違うと感じます。都会から来たからといって、決して偉いわけではありません。これまで地域を支え、尽力してこられた方々がいたからこそ、今の五ヶ瀬町があります。
地域おこし協力隊は、その地域を守り、これからも人が住み続けるために、住民の皆さんと一緒になって考え、行動していく「仲間」なのだと思います。
🌾 私にとっての「ちょうどいい不便さ」と「豊かさ」
色々と真面目に語ってしまいましたが、要するに私は五ヶ瀬町が大好きなんです!
大好きな人たちがいて、自然は美しく、お米や野菜も美味しい。仕事にはやりがいがあり、自分の好きなことにも挑戦できる。今のところ、この町を出ていく理由が見当たりません。
もちろん都会に比べれば不便ですし、お店も少ないです。でも、私にとってはこれが「ちょうどいい不便さ」なのです。車を30分も走らせれば隣町のスーパーに行けますし、そこまで不便だとは感じていません。
「豊かさ」の基準は、人それぞれだと思います。 お金があること、ブランド品をたくさん持っていること、高級な料理を食べられること――それも一つの価値観かもしれません。
しかし、私にとっての豊かさとは、たくさんの人と何気ないおしゃべりができること、五ヶ瀬の自然が育んだ美味しい野菜を食べられること、そして自分が好きなことに熱中できることです。
自分が好きなものを、他の誰かも「私も好き!」と言ってくれる。それって、めちゃくちゃ嬉しいことです。
だから私は、これからも「私の好きな五ヶ瀬町」を届けていきます。そして、受け取った誰かが「私も五ヶ瀬町が好き」と言ってくれるように、五ヶ瀬から発信を続けていきます。
