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  2. 五ヶ瀬町の課題

宮崎県北部中山間地の五ヶ瀬町には様々な課題があります。
そんな課題に向き合い、解決策を考えたい。
地域おこし協力隊は行政や地域の方々と一緒になってそれぞれの活動に取り組んでいます。

現在の五ヶ瀬町の人口は3100人ほどで、世帯数は約1400世帯。町内の産業のほとんどは林業や農業ですが、高齢化による後継者不在で一次産業従事者は減少の一途を辿っています。

町内の他産業も、人手不足で多くのことが出来ない状況下におかれています。

それでも町の人達は皆で力を合わせて協力をし合いながら生活をしています。

移住者やUターン者などをなるべく呼び込んで協力体制をつくり、地元の土地や産業を引き継いでいく必要があります。

町内の人口を急激に増やすことは難しいことですが、関係人口や交流人口を増やしていくことも大切です。

人口減少や高齢化、後継者不足により地域内全体の産業が衰退しています。

かつて賑わいを見せていた商店街、飲食店、お店。シャッターが閉まったままの物件が多くなってきました。

高齢化した小規模事業者が機械化やデジタル化についていけない実情もあります。

お店を開いても少ない地域内の顧客だけではやっていけないという事実もあります。

観光などによる地域PR、人が集まる魅力的な「場」づくり、Uターン者が戻ってきやすい地域づくりが必要です。

五ヶ瀬町は町面積の88%が山林です。

近年の気候変動による夏の大雨や台風、大地震に備えて土砂崩れなどの警戒を強めておかなければなりません。2022年の台風ではスキー場への道が土砂崩れによって崩壊し、2シーズンのオープン断念をせざるをえませんでした。

内陸地で標高が高い為、海からの津波の心配はありませんが、山林土壌の崩壊や川の氾濫という危険は住む人々にとって心配が尽きません。

災害を未然に防ぐ、また、被害を最小限に抑える為には、自然環境を保っていくことと、地域のコミュニティを強化、維持していくことが大変重要です。

多くの地域において、地域経済の大きな源となっているのが観光による誘客です。

観光で有名な高千穂町、熊本県の阿蘇など、五ヶ瀬町は有名な地域に囲まれていますが、五ヶ瀬町独自の観光資源は乏しく、思うほどの誘客や経済効果を上げられていません。

花や山などの自然は素晴らしく美しく、また日本最南端のスキー場も有していますが、町内産業や観光施設も少ない為、観光から派生する町内の経済を潤せていないのです。

今後は自然などの五ヶ瀬ならではの観光資源をどのように観光コンテンツ化していくかが課題となります。

現在は冬季のみの営業を行っている五ヶ瀬ハイランドスキー場をどのように営業展開していくのかも気になるところです。

五ヶ瀬町には昔から伝承されている貴重な文化が多数あります。

町内の各地区には「神楽(かぐら)」の舞が残っていたり、ユネスコ無形文化遺産となっている荒踊(あらおどり)、それ以外にも歴史的にとても興味深い文化や言い伝え、風習などがあります。

地元の人達にとっては「なんてことない」ことも、地域おこし協力隊などで外から来た人々からすると「信じられない」「すごい」文化が多いのです。

そんな貴重な文化も、人不足によって段々と継承が危ぶまれています。

「ここで生きるため」に先人たちが残していった文化を今後どのように継承していくか、継承する人をどうやって集めていくか、素晴らしく貴重な文化をどのようにPRするかが課題です。